【過去記事】帝王切開その後。
2016/1/2
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帝王切開後の生き地獄は、
3日ほどで終わった。
痛みは肺にも響き息がうまく吸えなかった。くしゃみで腹が裂けるかというほどの痛みを感じた。うっかり笑えないのも辛い。
歩いたり座ったりするのが、こんなに死に物狂いとは…体を起こし、立ち上がるのが地獄。
1度立ってしまえば、わりと楽。
歩いて子に会いに行くと思えば、頑張れた。
保育器の中からミルクをあげる時は、点滴も傷の痛みもあまり気にならず、自分にも立派に母性があるのだなと思った。
歩行については5日目からかなり余裕になっていた。
手術当日と翌日までは熱も上がり夜は汗だくで心細かった。冷たい枕と優しい看護師さんに救われた。
尿の管は手術翌日に抜けたが、抜く時の方が痛かった。傷口からのドレーンが、どこにどう刺さってるかわからず恐ろしかった。
抜く時はなるべく見ないようにしてたが、そんなに痛くなかった。
子どもを出した傷口がどうなってるのか恐ろしく見ないようにしていた。医療用とはいえホチキスで止めてるってのも怖いし…
どういうことなの。ホチキス。
でも見てみたら案外スプラッタではなかった。
シャワーは3日目から入れた。
痛くてしゃがめなくて、着替えでかなり手間取る。
1度帝王切開だと、子宮破裂などのリスクから2人目も帝王切開での出産になるという知識を持っていた。
これをもう一度味わうのかと思うと、あわよくば年子くらいの勢いで2人目をと考えていたが当分いいかな…と思う。
自然分娩でも、その苦しみで同じように考えたかもしれないけど。
助産師には、メスを入れた子宮などのリスクから次の出産は2年は空けるよう言われた。これで、すぐに2人目計画は強制的に見合わせることとなった。2年後はまだ30代か…どうなっているかなあ。
自然分娩については、一生味わえないのかと思うと少し残念な気持ちはあるが、
なんにせよ、帝王切開も立派なお産であると強く思う。
帝王切開は楽して産むとかのたまう輩もいるけど、なんて馬鹿なんだろう。1度味わってみろと思う。
わたしのような緊急帝王切開のケースだって珍しくないわけだが、予定でも緊急でも、最悪死ぬことも覚悟し子どものため手術台に上がるその気持ちを、考えてみてほしい。
手術をし取り上げるのは医師だが、産むのは間違いなく母親。
はじめての出産が、人の手を借りてあっさり終わってしまったようにも思えていたけど、助産師との面談で色々とこのあたりの話をしてもらえ、はじめて自信持って私は出産をやり遂げたと思えた。
娘のため、他の誰でもない私にしか出来ないことを出来たのだ。
傍に小さな人間が寝息を立てているのを見て、ああ外に出すことが出来たんだな…としみじみ思っている。