母のはしくれ〜アラフォーワーママ育児&暮らしのあれこれ〜

娘は3歳保育園児、目下の悩みは「青信号はなぜ緑色なのか」。昭和生まれ共働き主婦。IKEA・楽天・無印・カルディ・100円ショップあたりでの買物を生業とする。家族でささやかに暮らせる日々を感謝しながらも、毎日バタバタしている。こどものこと、日々のこと、買物のこと、色々記していきます。

【過去記事】出産記録③

引き続きメモ。

 


12/24


朝、お腹のモニター開始。
昨日よりは少し痛みの感覚が詰まってきた感じがある。


看護師に今日の流れを聞いてみると、朝の先生の診察で最終確認とのこと。
モニターはつけっぱなしで朝食を運んでもらう。


が、モニターの記録紙を見て看護師が慌てる。
ご飯食べないで待っていてと言われ、ステイ。
すぐに戻ってきた。
お腹の張りが来ると赤ちゃんの心拍が弱まっている。帝王切開になるといけないので、ご飯は食べないで!との事。

 

 

はい?


帝王切開…??

 


突然の言葉に驚くも、万一との事なのでとりあえずは医師の診察を待つことに。


8:30すぎ、医師が来る。
先程の看護師と同じ事を言われた。誘発分娩のままいくか、帝王切開にするか希望は?との事。
ええと…どうしよう。
夫が来てから決めたいと、いったん保留に。
急いで夫に電話。早めに来てもらうよう伝える。


それから、まんじりともせず待機。
看護師が何人か入ってくる。


さりげなく手術の話題に触れてきたり、手術になるかもしれないからと採血やらしてくる。


なに?
手術まだ決定じゃないよね?


やっと夫到着。
同時に医師と看護師がなだれ込んできた。


2日前破水してしまい羊水が濁ってきたなか、陣痛も強くならず子宮口が開いてこない。
陣痛が来ると赤ちゃんの心拍は反比例してかなり落ち(70くらいまでに)、赤ちゃんが分娩に耐えられるか厳しい。帝王切開で出す事をお勧めする。
と、医師が説明してるうちから看護師達に取り囲まれ、一応手術するか希望を聞く体裁取ってるんだろうけど、もう同時進行で手術着に着替えさせられてるし(笑)

 

選択肢は最初から帝王切開しかなかったんなら、言ってくれー!!!


もちろん、赤ちゃんが危ないのに誘発分娩などする気は毛頭なく、帝王切開にしたけどこんなに急に死のリスクまで覚悟しなきゃいけないなら、もう少しだけ早く言って欲しかった…


で、オペ室の予約の関係であと10分で移動するとの事。もう思わず笑ってしまった。


5分くらいで剃毛され尿道バルーンを刺され、沢山の承諾書に名前を書かされた。
最早なにを承諾してるか不明なままオペ室へ。


この短い時間で死とか子宮摘出の可能性とか説明され、リスクは言っておかなきゃならんのだろうけどこんな急である必要があるのか…
つい30分前まで呑気にしていた自分が悲しい。夫も不安の底に突き落とされ、気の毒だった。


ベッドに乗せられ運ばれる間、混乱と恐怖で涙が流れてきた。

夫も不安そうだったが、大丈夫だからと手を握ってくれた。


オペ室では麻酔科など手術スタッフがスタンバイ。連携バッチリ取れてるな…
麻酔科の女性と男性が色々声をかけ励ましてくれ、本当に有難かった。


手術台はあったかかった。
オペ室は、ドラマで見るそのものだった。
新しい病院なので、手術室もかっこいい。麻酔は腰から下のみなので、手術中意識がある。怖い…


麻酔は思ったより痛くなかった。
開始前、急激な吐き気。血圧が低下するかららしい。少しして落ち着く。
オペが始まった。レーザーメス?肉の焼ける匂い…ヒー!!!
意識は不安なままここにある。そばに麻酔スタッフがいて、そばにいるからと気にかけてくれたのが泣けるほどありがたい。
体の中をグイグイ押されたり引っ張られたりする感覚だけわかる。

 

 


はい、おめでとうございます!

 

 


との声とともに、11:26  2475gの小さい女児を出産。
予定日より4日早いお誕生日になった。


産声が遠くから聞こえてきて、自然に涙が溢れた。
よかった…泣いてくれた。
生まれた子を見せてもらって、びっくりした。色が悪く何か紫で、しわくちゃ…大丈夫??
そのまま連れてかれてしまった。
とりあえず任せるしかない。


そのあとの縫合までの方が長かった。
吐きそうになったり色々苦しかったけど、終わった。
終わったんだ。
オペ室に入って2時間が経っていた。


夫がすぐに来てくれた。心配そうな顔。ごめんね。


色んな覚悟を一瞬でするしかない状況に、お産はほんとに何があるかわからないんだと実感。

 


ほっとしたのも束の間、赤ちゃんは生まれた時に肺気胸になってしまい、NICUへの転院も示唆されたが、その後安定しここの小児科管理で大丈夫そうだ。
でもすごく苦しそう。保育器から出られず抱っこも出来ず悲しい。

でもなんだか、あまり産んだことの実感がない。


とりあえずは、早くよくなるよう祈るしかない。


夫から連絡をうけた、実家の父まで心配してかけつけてくれていた。
ありがとう。

 


人生の中でいちばん、めまぐるしいクリスマスイブだった。

 

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